こんにちは、りんのすけです。

突然ですが、あなたは何かしらのコンテストに応募したことありますか?

イラストでも写真でも、あるいは音楽や小説等。

実は、私の職場では毎年カレンダーを配布しているんですが、そのカレンダーに使う写真を職員から公募することになったんです。

挫折したとはいえ、仮にもカメラに関するブログを書いていた、52歳OYAJI。

「おいおい、ついにオレの時代が来たか」

と、不敵な笑みを浮かべ、

「来年のカレンダーをオレの写真で埋め尽くしてやる」

と、鼻息荒くミラーレス一眼を引っ張り出す。

今回はそんなお話です。

りんのすけ

カメラを語る資格、最初からなかった説。

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突然舞い込んだ「ガチの晴れ舞台」と妄想

カレンダーの写真を公募するという、「ガチの晴れ舞台」

このポスターを見た瞬間に、私の脳内の悪魔がニヤリと笑いました。

狙う被写体は当然、「バスとバス停」。

  • 夕暮れに佇むノスタルジックなバス停…..
  • 朝日を浴びて輝く流線型のボディ…..
  • 満天の星空と共演するバス停…..
  • ベンチに置かれた制帽…..

脳内には、プロの写真家も裸足で逃げ出すようなエモいイメージが、これでもかと広がっていました。

ちなみに一枚採用されれば2,000円の商品券がもらえるという、まあまあ太っ腹な条件。

12枚採用されれば、24,000円。

お小遣いにはちょうどいいぜ!

などと妄想する金の亡者のドーパミンは爆発状態。

そして同時に、職場内での私に対する目線も変わるであろう妄想が脳内を支配します。

  • お前カメラマンだったの?
  • あんな写真どうやって撮ったの?
  • 大人の趣味だね、カッコいいわ
  • お金取れるんじゃない?
  • 職場のPR写真もお前でいいんじゃない?

などなど…..。

乗務しながら妄想してはニヤニヤし、質問もされていないのに、それらに対する返事を考えるアホなオヤジ。

まだカメラすら構えていないのに、

「カレンダーの写真はオレが制覇!」

みたいな状況でした。

そう、撮るまでは…..。

りんのすけ

妄想癖か?
精神科にでも行け。

ファインダーの向こうに見える「ただの現実」

さっそく愛機のOM-5を引っ提げ、休日返上で気合十分に撮影に挑みました。

カシャ!!

カシャ

カシャ…..

と、シャッターを切るたびに、私の脳内はフリーズしていきます。

「なんかおかしくね?」

私の脳内にある「ドラマチックな1枚」と、カメラの液晶画面に映し出される「現実」が、1ミリも一致しないのです。

エモい夕暮れのバス停を撮ったはずなのに、画面にあるのは「ただの薄暗い時刻表」。

バスの疾走感を切り取ったはずなのに、画面にあるのは「ただの営業所の記録写真」。

実際にファインダーを覗くと、余計なものが入っていたり、邪魔な車が横切ったり。

あまりのギャップに、「オレのカメラ、壊れてるのかな?」と本気でレンズを覗き込んでしまいました。

りんのすけ

写真と書いて、真実を写すと読む。

暴かれた「いつも同じ構図」の呪い

そして、さらに恐ろしい事実に気がつきました。

私は小さい三脚にカメラを固定して、下から上を見上げるような構図が好きなんです。

りんのすけ

迫力があるよね!

これは逆に言うと、私の引き出しには、主役を真ん中にドカンと配置する「日の丸構図」か、「お決まりアングル」の1パターンしか存在しないという残酷な現実を暴露するものでした。

実はわたし、構図の勉強はしたことありません。

もっと言えば、この2パターン以外、撮影方法を知らなかったのです(^^;;

バスの点検ハンマーで頭を殴られたような衝撃。

何枚か撮ると、

「あれ? 終わり?」

「ええと…次は?」

みたいな状況に陥ってしまいました。

被写体が目の前にあって撮り放題なのに!

バスマニアが羨ましがるほど、バスに迫って撮れるのに!

ブログであれだけ偉そうにカメラについて書いておきながら、いざ実践となると見事なまでのゲシュタルト崩壊。

自分のセンスのなさを突きつけられ、真夏でもないのに冷や汗が止まらず、そこにポツンと取り残されたような錯覚すら覚えました。

りんのすけ

猫に小判。

カレンダー独特の「サイズ指定」という名の壁

追い打ちをかけるように、カレンダーならではの「厳しいルール」が私を苦しめます。

ただ綺麗に撮るだけでは不合格。

りんのすけ

お前の綺麗の基準がわからんけどな。

カレンダー独特の「横長指定」に加え、日付や数字が入る「余白」を計算して撮影しなければならないのです。

「よし、バス停がいい位置に入ったぞ!」

と思っても、そこにカレンダーの数字を重ねるとバス停が完全に隠れてしまう。

かといって、数字を避けるためにバスを端っこに寄せると、今度は何の写真だか分からなくなる。

普通の写真感覚で撮った写真は、カレンダーにすると頭でっかちみたいな写真になってしまうのです。

この「カレンダー独特の黄金比」がなかなかに難儀で、ファインダーを覗きながら「あぁん?」と頭を抱える日々を過ごしています。

最初から切り取る前提で撮らなければいけないという現実。

実はこれまでのカレンダーを見て、

「オレが撮った方がまだマシなんじゃないの?」

などと、嫁さんに大言壮語を吐いていたオレ。

ごめんなさい。

カレンダー、完全になめてました(^^;;

りんのすけ

カレンダーの余白、それは男のプライドを削るブラックホール。

それでも、僕はシャッターを押し続ける

とはいえ、賞金(商品券)がかかったコンテストであり、しかも応募者は職員に限られる。

その辺のスポンサーがついたコンテストより、圧倒的に採用される可能性は高いはず。

なのだが、撮れば撮るほどに凹む52歳のオヤジ。

自称カメラブロガーのプライドはズタズタになり、引き出しの少なさに絶望。

しかし、気づいたこともあります。

意外とカメラに本気で取り組んだのは初めてではないか?

という事実。

これまでは家族を撮っていれば満足、あるいはカメラマンっぽく街歩きでそれっぽくカッコつける。

こんな感じだったのが、撮れる撮れないは別にして、撮りたい構図を頭の中でイメージする。

時間をかけて現地まで行く。

こんなことは、実は今までありませんでした。

りんのすけ

金(賞金)の力は恐ろしいな。

さあ、締め切りまでにカレンダーの数字と調和する「奇跡のバスの構図」は見つかるのか。

私の社内採用枠争奪サバイバルは、現在進行形で泥沼の様相を呈しています。

もし無事に採用されたら、その時はブログで思いっきりドヤ顔で報告させてください(笑)。

りんのすけ

それより、嫁さんへの大言壮語の言い訳、考えておけよ?

【カレンダーを制する者は、余白を制する!】